ひろゆき著 『無敵の思考』を読む2024.08.29 22:39 たとえば、食事に行くとメニューを見て食べるものを決めるわけですが、それだって面倒なことです。なので僕は、自分で払うときは一番安い料理を見つけて、それでよさそうだったらそれを、それがイヤだったら2番目に安いものを探すという感じで、機械的に決めています。つまり、選択肢を無意識に減ら...
千葉雅也著 『勉強の哲学 来るべきバカのために 増補版』を読む2024.08.15 22:42深く勉強するというのは、ノリが悪くなることである。自由になる、つまり環境の外部=可能性の空間を開くには、「道具的な言語使用」のウェイトを減らし、言葉を言葉として、不透明なものとして意識する「玩具的な言語使用」にウェイトを移す必要がある。 言語をそれ自体として操作する自分、それこそ...
稲盛和夫著 『心。 人生を意のままにする力』を読む2024.08.03 23:21 人の心の奥には「魂」といわれているものがあり、そのさらに奥深く、核心ともいうべき部分には、「真我」というものがある。それはもっとも純粋で、もっとも美しい心の領域です。 禅の修行をしていると、その段階が深まるにつれ、えもいわれぬ精妙な意識の状態に到達するといいます。それは静かで純...
稲盛和夫著 『考え方 人生・仕事の結果が変わる』を読む2024.07.22 19:33 「真面目に一生懸命働く」ということを、私たちはいつもできているでしょうか。自ら一生懸命働くこともせずに、身に降りかかる災難を人のせいにしたり、社会のせいにしたりしている人がまま見受けられるように思えてしようがありません。自分の境遇を変えることはできません。自らの外にばかり不幸の...
ANTHONY HOROWITZ著 『THE TWIST OF A KNIFE』を読む2024.07.20 14:54 気の進まない著者アンソニー・ホロヴィッツが、元刑事ダニエル・ホーソンに彼らの契約が終わったと告げるとき、アンソニーは他のより差し迫ったことを考えていた。アンソニーの新しい劇マインドゲームがロンドンのヴォードヴィル・シアターで上演されようとしている。しかし、上演の初夜、サンデー・...
村松大輔著 『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』を読む2024.07.14 20:12 ①パラレルワールドは、周波数帯である。・それはゼロポイントフィールドに畳み込まれている。②「観測」や「意図」を変えると、周波数帯が変わる。・私たちは雲のような存在で、周波数は常に変化している。・そして周波数が変わると、その周波数帯(パラレルワールド)に移動する。③自分がいる周r...
草薙 龍瞬著 『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』を読む2024.07.06 22:42 反応せずに、まず理解するーこれが、悩みを解決する秘訣です。特に「心の状態を見る」という習慣を持つことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みや心配などの「ムダな反応」をおさえることが可能になります。では、「心の状態を見る」とはどういうことか。ここではその方法を三つ紹介します。①言葉で...
名取芳彦著 『心が穏やかになる空海の言葉』を読む2024.06.23 19:55 現役僧侶による空海の名言の解説。空海は、地ー固さ・安定性、水ー湿度・下降性、火ー温度・上昇性、風ー動く・流動性、空ー広がり・空間性、識ーすべてを統一しようとする力・生命力、これらの構成要素とそのあり方の教え(六大無碍にして常に瑜伽なり)に出合うことで、世の中のあり方についての疑...
稲盛和夫著 『生き方 人間として一番大切なこと』を読む2024.06.08 23:50 仏教思想を中心に据えて「生き方」の人生哲学を説いた指南書。著者によれば、労働には、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性をつくっていくという効果がある。働くことで得られる喜びは格別であり、遊びや趣味ではけっして代替できない。まじめに一生懸命仕事に打ち込み、つらさや苦しさを超えて何かを...
WOO‐KYOUNG AHN著 『THINKING 101』を読む2024.05.31 13:59 イェール大学の心理学の教授、アンは、人の判断と推論を向上させるための情報豊かなガイド本でデビューを果たす。認知心理学に頼りながら、アンは思考におけるありふれたエラーとバイアスについて調査し、それらとの闘い方について考える。著者は、1960年代初頭、“確証バイアス“を体系づけるに...
姜尚中著 『悩む力』を読む2024.05.25 21:08 言わずと知れた気鋭の政治学者が著した歴史的ベストセラー。本書では漱石とウェーバーの思想を比較しながら「苦悩する人間」の「悩む力」について考察している。精神医学者のV・E・フランクルによれば、「Homo patiens(苦悩する人間)の、価値の序列は、Homo faber(道具人...
國分功一郎著 『暇と退屈の倫理学』を読む2024.05.11 23:59 人はなぜ退屈するのだろうか?人は何もすることがないとき退屈する。本書はハイデッガーの退屈論を援用しながら、『暇と退屈の倫理学』について考えた哲学書である。ハイデッガーによれば、退屈はだれもが知っていると同時に、だれもよく知らない現象だということである。退屈は苦しいものと言える。...