稲盛和夫著 『考え方 人生・仕事の結果が変わる』を読む

 「真面目に一生懸命働く」ということを、私たちはいつもできているでしょうか。自ら一生懸命働くこともせずに、身に降りかかる災難を人のせいにしたり、社会のせいにしたりしている人がまま見受けられるように思えてしようがありません。自分の境遇を変えることはできません。自らの外にばかり不幸の要因を求める限り、心のうちは永遠に満たされることはないはずです。一方、恵まれない境遇であったとしても、勤勉に働くことさえできれば、幸せをつかむことができます。

二宮尊徳の例に見るように「労働が人格をつくる」のです。

真面目に一生懸命に働くという行為こそが、人間を立派にしていきます。苦労する経験を避けていった人で、立派な人間性をつくり上げた人などいないはずです。若いときから一生懸命に働き、苦労を重ね、自らを鍛え、磨いていった人こそが、人間性を高め、素晴らしい人生を生きることができるのです。

 今はどのような境遇であれ、人知れず、身を粉にして、懸命に働き続けることが大切です。そのように苦労を重ねることが、立派な人間性をつくり、豊かな人生をつくることになることをぜひ信じていただきたいと思います。

稲盛哲学の仕事観が詳しく書かれた良書です。ぜひ皆さまにもご一読をオススメします。


大和書房       1700円+税

KAZUMAの読書日記

冒険、スリラー、ジョギング、エッセーなどなど、気の向くまま、多ジャンルの読書を続けてきましたが、オススメできそうな本を備忘録風にご紹介いたします。

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