人の心の奥には「魂」といわれているものがあり、そのさらに奥深く、核心ともいうべき部分には、「真我」というものがある。それはもっとも純粋で、もっとも美しい心の領域です。
禅の修行をしていると、その段階が深まるにつれ、えもいわれぬ精妙な意識の状態に到達するといいます。それは静かで純粋な至福の境地というもので、すばらしい喜びに満ちている。それこそが真我であろうと思われます。
ふだん私たちはその外側に、「知性」「感性」「本能」といった心を幾重にもまとってしまっていますが、だれもがその奥底に、この上なく純粋で美しい真我をもっている。利他の心、やさしく美しい思いとは、この真我の働きによるものです。
そしてその真我とは、万物を万物たらしめている「宇宙の心」とまったく同じものである、と私は考えています。
仏教では森羅万象に仏が宿っていると説きます。古来あらゆる宗教が語ってきたように、この世のあらゆるものは、宇宙の心というべき“たった一つの存在”が、それぞれに形を変えて顕現したものだといえる。
つまり、人の心のもっとも深いところにある「真我」にまで到達すると、万物の根源ともいえる宇宙の心と同じところに行き着く。
したがって、そこから発した「利他の心」は現実を変える力を有し、おのずとラッキーな出来事を呼び込み、成功へと導かれるのです。
宇宙の心とは、宇宙を形づくってきた「大いなる意志」といいかえてもよいでしょう。
宇宙には、すべてのものを幸せに導き、とどまることなく成長発展させようとする意志が働いています。
心のあり方を説いた稲盛哲学の真骨頂ともいうべき一冊です。ぜひ皆さまにもご一読をオススメします。
サンマーク出版 1700円+税
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