「自己責任論」ばかりを振り回すこの国のシステムが、フリーターや非正規労働者を生み出してきた。彼らは一度、生活の軌道から足を踏み外すと、おぞましい事件を起こしたり、自殺したり、餓死したりする。彼らの行動にも問題はあるが、この国の生み出した「弱者切り捨て」の雇用システムにも問題があるのではないか。社会から「排除」された者たちの視点に立って書かれた秀逸な社会評論。この国の現状に「生きづらさ」を感じている人たちには是非、読んでもらいたい。
講談社現代新書 720円+税
bloggerにて2022年11月4日公開
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