マインドフルネス(今この瞬間に意識を向ける)の観点から、著者が提唱するマインドフル・ウォーキング(呼吸を2歩で吸い、4歩で吐く、または、呼吸を4歩で吸い、6歩で吐く、または、2歩で吸い、10歩で吐く)をすることによって、脳の疲れをとるというものです。
また、歩行瞑想によって「自分を思いやる」自慈心を養い、他者に対しても思いやりが持てるようになります。
マインドフル・ウォーキングの際にはぜひ、片足ずつ注意を向けることと同時に、周囲の景色や風の感触、小鳥のさえずりなど、移り変わっていく自然の「ゆらぎ」「1/fゆらぎ」を感じてみましょう。「今、この瞬間を生きる」マインドフル・ウォーキングを行うことによって、健やかな自己が形成されるのです。
さあ、あなたも今からマインドフル・ウォーキングを始めましょう。最後に本書から一部引用しておきます。
「ウォーキングが健康増進に役立つことはよく知られていますが、先述のように、近年、ふつうのウォーキングと、足の感覚に注意を集中させて歩くマインドフル・ウォーキングを比較する研究が少しずつ進んでいます。それによれば、うつ病が軽減されたのは、マインドフル・ウォーキングのほうでした。メンタルの問題だけでなく、動脈硬化など循環器系の病気や、メタボなど内分泌系の病気など、体のほうにもよい効果が出ることも、わかってきているのです。」
bloggerにて2022年4月17日 公開
青春出版社 980円+税
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