主人公のエドガーはバイキングに恋人を殺され、家族とともに「ドレングの渡り場」に住み着きます。持ち前の器用さと船大工の技でボートを作り、畑を開墾し暮らしますが、あるときノルマンディからイギリスへ嫁入りしてきたお姫様のラグナと出会います。
ここからは波乱万丈の絵巻が繰り広げられ、二人は愛し合いながらも離れ離れとなり、エドガーもラグナもこれでもかというくらいの困難に出会い、陰謀と裏切りの連続を潜り抜けます。最後はハッピーエンドで二人は結婚するのですが、それまでの道程は戦いあり、策謀あり、騙しあり、殺人あり、新しい生命の誕生あり、橋の建設ありのスリルに満ちた物語が展開されていきます。
895ページの長大な物語ですが、分かりやすい英語で書かれていて、読みやすい英文となっております。イギリスの暗黒時代後期とバイキングの襲撃を背景にした期間に興味がある方には是非、読んでもらいたい一冊です。
Miyoshi 1600円+税
邦訳版 『大聖堂 夜と朝と』 扶桑社ミステリー 1320円
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